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事例コラム

小さい飲食店の開業7ステップ!必要な資金や失敗しないためのコツも

「小さめの飲食店を開業して、ゆっくり営業したい!」
「お客さんがくつろげる、小さい規模感の店舗をオープンしたい!」
そう考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、資金・費用やコンセプトなどをしっかりと決めなければ、経営に成功することは難しいでしょう。
仕入れ、スタッフの配置、店舗の立地などについても、正しい知識を得る必要があります。
この記事では、小さい飲食店を開業する際の準備方法や失敗しないためのコツなどを解説します。
詳しい情報を知りたい人は、ぜひチェックしてみてください。

小さい飲食店の開業に必要な資金

厨房で調理する店員

まずは、小さい飲食店を開業するために必要な資金について解説します。
一般的に、「小さい飲食店」とは以下のような店舗を指すことが多いです。

・座席数が20〜10席程度
・大きさは10坪~15坪ほど(1坪あたり2、3席)
・テーブル席がない
・一人客が多め

こういった飲食店を開業するためには、最低でも約1,000万円ほどの開業資金が必要になります。
(※こちらは一例です。)

内訳は、以下のとおりです。

・物件取得費用(保証金、礼金、仲介手数料、前家賃、譲渡代金など)…約300万円
・内装工事費(壁・床などの材料費・塗装費や、インテリア・照明器具の購入費、
それにかかる工事費用など)…約300万円(居抜きの場合は約100万円)
・外装工事費(屋根・壁・窓・ドアなどの材料費・塗装費や、照明器具の購入費、
それにかかる購入費用など)…約200万円(居抜きの場合は約100万円)
・厨房機器購入費(冷蔵庫、食器洗浄機、製氷機、シンク、ガスコンロ、食器棚など)…約100万円
・備品購入費(ユニフォーム、食器、調理器具、レジ、パソコンなど)…約30万円
・広告宣伝費(Web広告、チラシ印刷費など)…約10万円
・3ヶ月〜6ヶ月分の運転資金(家賃、人件費、食材費、光熱費、広告宣伝費など)…約250〜500万円

この中でもとくに重要なポイントは、「3ヶ月〜6ヶ月分の運転資金」です。
開業直後はまだ固定客もついていないので、思ったような売上を出すことはできないものと考えましょう。
余裕を持った経営ができるように、運転資金を多めに用意しておくと安心です。

 

小さい飲食店の開業7ステップ

パソコンを操作するスタッフ

次に、小さい飲食店を開業する際の詳しい方法について解説します。わかりやすいように、全部で7つのステップに分けて説明いたします。

 

①コンセプト設計

まずは、店舗のコンセプトを決定します。
「おひとりさま女性向けのおしゃれな雰囲気のバー」「料理のビジュアルを重視したアジアンレストラン」
「ビジネスパーソン向けの塩ラーメン専門店」など、
なるべく具体的にターゲット層やアピールしたいメニューのイメージを決めましょう。

ここであいまいなコンセプトや他店とかぶりやすいコンセプトを決めてしまうと、
固定ファンやリピーターがつかず、最終的に早期閉店に追い込まれる可能性が高いです。
コンセプトを決める際は、以下の「7W2H」に沿って具体性を付与していくことが大切です。

When:営業時間
Where:店舗の立地
Whom:顧客のターゲット層
Which:メニュー内容
Why:開業目的、目標
How much:メニューの価格
How:接客や宣伝の方法

 

②物件選び

コンセプトが決まったら、店舗の物件を選んでください。
ここでコンセプトにそぐわない物件を選んでしまうと、どんなにメニューがおいしくても売上増加が見込めなくなってしまいます。
以下のポイントに気をつけて、適切な物件を探しましょう。

・コンセプトで決めたターゲット層が尋ねやすい立地か
・家賃や工事費用などが予算内に収まるか
・料理提供の動線が確保されているか

 

③店舗設計

続いて、物件に合わせて店舗設計を進めていきましょう。
コンセプトに適した内装や外装をデザインし、工事を行います。
この時に気をつけたいことは、「飲食店の店舗設計や工事に精通した業者(設計事務所、施工業者)を選ぶこと」です。
飲食店は、一般的な住宅やオフィスなどと比べると、独特なルールや気をつけるポイントがあります。
調理・片付けの動線やレジのレイアウトといった専門知識がなければ、最適な設計は実現できません。
どんなにおしゃれなデザインを手掛けている事務所でも、飲食店の実績がない場合は控えたほうがベターです。

 

④備品購入

次に、営業に必要な備品を購入します。備品の具体例は、以下のとおりです。

・食器、カトラリー
・ユニフォーム
・調理器具
・机、イス
・レジ、パソコン

これらの備品は新品で購入することがほとんどです。
しかし、金額が高価な場合などはリース契約をすることもあります。

 

⑤メニュー考案

飲食店の顔となる、メニューを考えていきましょう。
ここで重要なポイントは、「看板メニューを作ること」と「費用が予算内に収まるよう気をつけること」です。

お客さんを引き付ける看板メニューがなければ、新規顧客を増加させることが難しくなります。
他店にはあまりない個性的な料理や、貴重な食材を使ったレアなメニューを考えてください。

そして、理想的なメニューを予算内でつくりあげることも大切です。
おいしいメニューを完成させるために、食材の費用がどんどん跳ね上がることはよくあります。
しかし、高額な食材を使い続けると、食品ロスが出た際に大きな負担を強いられます。
あらかじめ一定の予算額を決めておき、実現可能的な範囲内でメニューを考案しましょう。

 

⑥各種届出・手続

次に、飲食店開業に必要な事務作業を行います。
提出しなければならない届出は、下記の2種類です。

・食品衛生責任者
・営業許可申請

 

食品衛生責任者

飲食店の営業には、食品衛生責任者を1名配置しなければならないと決められています。
1日の講習を受ければ、基本的にどんな人でも資格を取得できます。
時期によっては予約が詰まっていることもあるので、なるべく早めに手続きを済ませておきましょう。

 

営業許可申請

各自治体の保健所に営業許可を申請し、「営業許可証」を取得することも必要です。
保健所の審査には実地検査もあるため、オープン日や施工完了日を踏まえた適切なスケジュールで申請を行いましょう。

なお、飲食店開業には「防火管理者」という資格も存在します。
しかし、こちらは店舗の収容人数が30人以上の場合のみ必要な資格です。
小さい飲食店を開業する場合は、あまり気にしなくていいでしょう。

 

⑦オープン準備

ここまでさまざまな準備が終わったら、あとはオープン日に向けて準備を進めていきます。
具体的には、以下のとおりです。

・広告宣伝
・スタッフの採用、育成
・マニュアルの作成
・オペレーション練習

スタッフの募集は、オープンの約1ヶ月前ほどに開始することをおすすめします。
あまり早い時期に採用を決めてしまうと、オープン直前になって辞退者が出る危険性があるからです。

飲食店開業を目指している方は、セミナーへの参加もおすすめします。

『90分でわかる飲食店開業で失敗しないためのイロハ』はこちら

 

小さい飲食店の開業で失敗しないためのコツ

ラーメン店のカウンター席

この段落では、小さい飲食店を開業する際に失敗しないためのコツを2つピックアップして解説します。

 

①細かい部分にこだわりすぎない

メニューや店舗デザインなど細かい部分にこだわりすぎて、高額なお金を使うことはご法度です。
手の込んだメニューやおしゃれな内装は店舗の価値を上げます。
しかし、予算をオーバーしてまで理想を突き詰める必要はありません。
経営が安定しないオープン初期は、なるべく安く理想を実現できるような工夫をこらしましょう。

 

②ワンオペを検討する

スタッフを新規で採用せずに、ワンオペ営業を選ぶこともひとつの方法です。
小さい飲食店の規模感なら、一人でホールとキッチンを回すことは不可能ではありません。
ワンオペの場合は人件費がかからないため、経営にかなり余裕を出せます。
提供するメニュー内容や見込まれる顧客数から考えて、実現が可能そうなら、ぜひワンオペを検討してみてください。

 

小さい飲食店の開業を成功させるために

小さい飲食店を開業し、経営を軌道に乗せるには、さまざまな内容を勉強しなければなりません。
今回ご紹介したような「開業に必要な費用」「開業までの準備」
「失敗しないためのコツ」を頭に入れて、開業準備を進めてみてください。

もし一人で開業することに不安を感じるなら、飲食コンサルタント「コロンブスのたまご」のご利用をおすすめします。
専門家からの適切なアドバイスを受ければ、開業準備が一気にラクになります。
気になる人は、ぜひセミナーに参加してみてください。

 

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