
「レストランを開業して成功させたい」
「飲食店をオープンするための準備について知りたい」
今回は、そのような思いを持つ皆さんのために、レストラン開業に向けて知っておくべき情報を解説します。
必要な資金や資格・許可はもちろんのこと、開業のための具体的な手順も説明します。
それに加えて、店舗を経営していくうえで失敗しないためのコツにも触れていくので、日本でレストランを開業したい方はぜひ最後までこの記事をお読みください。
レストランの開業に必要な資金・資格

まず、レストランを開業するのに必要な資金や、資格について解説します。
どのくらいの金額のお金を用意していくべきなのか分からない方や、行政への届け出に不安がある方は必見です。
資金
レストランをオープンさせるには、店舗の規模にもよりますがだいたい1,000万円以上の資金(※こちらは一例です。)を用意しておくと良いでしょう。
出店するエリアや、用意する設備の内容が変わるとこの価格も変動するので、あくまで参考程度にとらえていただけると幸いです。
なお、レストランの開業にかかる費用は以下のような内訳に区分できます。
・不動産取得費用:敷金、礼金、仲介手数料など
・店舗設備準備費用:調理や店舗経営に必要な設備を揃えるための費用
・内装・外装にかかる費用:店舗の内装と外装のデザインや工事に必要な費用
・数か月~半年分の運転資金:収入が安定しない開業初期の収入をカバーするための費用
・広告宣伝費用:チラシやグルメサイトへの掲載などにかかる費用
もし多額の費用を自分の貯金や家族・知人からの借り入れでまかなえない場合は、「日本政策金融公庫から融資を受ける」
「クラウドファンディングで支援者から費用を集める」「自治体が提供する支援制度を活用する」などの方法をとると良いでしょう。
費用に余裕がない状態でレストランを開業しても失敗につながる可能性が高いため、余裕を持てるほどの資金調達が必要です。
資格・許可
レストランを開業するためには、「飲食店営業許可」という許可と「食品衛生責任者」と呼ばれる資格を取得しなければなりません。
飲食店営業許可
飲食店の開業には必須の許可。図面の相談や保健所による検査を経て許可が取得できる。
食品衛生責任者
飲食店1店舗あたり1人の配置が求められる資格。栄養士や調理師の資格保有者以外は講習を受けなければならない。
いずれにしてもゆとりを持った計画を立て、早めに準備を進めておくことが大切です。
期日が迫ってから準備を始めると、予定日に店舗をオープンできない可能性もあります。
なお、それ以外にも必要な資格・許可があることも多いので、不明点はよく調べておくことが必要です。
レストラン開業までの5ステップ

ここからは、レストランを開業するための手順を5ステップに分けて解説します。
今回は、「事業計画→物件探し→外装・内装工事→設備・備品調達→メニュー考案」という流れで内容をまとめました。
事業計画
レストランの開業でまず取り組むべきなのが、事業計画書の作成です。
内容が充実した事業計画書が完成していないと、資金の融資もスムーズに受けられない可能性が高いでしょう。
事業計画書には、具体的に「飲食店を開業しようと思った理由」「メニュー内容」「取引先の内容」「店舗のセールスポイント」などを記載することが多く見られます。
準備期間をしっかりとって作成しなければ、適切な事業計画書の作成は難しいため、早めに取り掛かることが重要です。
物件探し
高い売上を叩き出すレストランを経営するためには、より良い物件を探すことが必要です。
ターゲットとなるお客様が集まりにくい物件を選んでしまうと、どれだけ美味しい料理を提供しても人気店に成長させることは難しいでしょう。
物件探しのポイントは、「物件のあるエリアを普段利用している人々の特徴をよくリサーチしておくこと」です。
該当するエリアに複数回足を運び、自分がターゲットとして見込んでいる世代・性別・職業・家族構成の人々が訪れるかどうかを確認しましょう。
外装・内装工事
物件が決まったら、続いて取り組むのは外装と内装の工事です。
工事に向けてのポイントは、「これまでにレストランや飲食店の店舗工事を多く手掛けている業者に依頼すること」です。
実績のある業者に工事を任せることで、業務効率や動線を意識した施工を期待できます。
なお、工事に向けて相見積もりをとり、施工の質やコストパフォーマンスがより高い業者を選定することも重要です。
設備・備品調達
もちろん、レストランに必要な設備や備品を調達することも忘れてはいけません。
コンロ、シンク、冷蔵庫・冷凍庫、製氷機、テーブル、いすなどの設備・備品をすべて新品で購入すると高額な費用がかかります。
そのため、リース品や中古品を活用することでトータルコストを抑えると良いでしょう。
メニュー考案
それらの準備と並行して取り組むべきなのが、レストランで提供するメニューの考案です。
「味や見た目だけでなく、提供スピードやコスト面も意識する」ということに配慮しましょう。
どんなに美味しいメニューを提供することができても、完成までに時間がかかる料理はお客様から支持を得られないでしょう。
それと同じように、高級食材を使いすぎると経営が苦しくなってしまいます。
味や見た目のみを追求するのではなく、さまざまな観点からメニューを作り上げていくことが重要です。
飲食総合コンサルティング企業「コロンブスのたまご」では、メニュー考案もサポートしています。不安がある方は、ぜひご相談ください。
レストラン開業で失敗しないためのコツ

レストランの開業で失敗を避け、繁盛店を経営していくためのコツを解説します。
・人手不足に陥らないようにする
・店内を清潔な状態に保つ
・SNSの投稿にも力を入れる
人手不足に陥らないようにする
レストランの経営で見落としがちなのは、人手不足問題です。
従業員が足りないと、以下のような不安要素が発生する可能性があります。
・料理の提供が遅れてしまい、お客様を待たせてしまう
・店内の掃除を行う時間がなくなり、不衛生な状態が続く
・接客の質が下がり、お客様を満足させられなくなる
・在籍している従業員の業務負担が増え、さらに離職・人手不足悪化が加速する
このような不安要素が発生した店舗にはリピーターがつきにくくなるので、繁盛店を目指すならまず「従業員を柔軟な方法で採用する」「業務をDX化する」「賃金を上げる」などの人手不足対策に取り組むと良いでしょう。
店内を清潔な状態に保つ
レストランの店内が不潔な状態だとお客様を不快な気持ちにさせてしまうため、掃除を欠かさず行い、清潔な店内を保つことは必要不可欠です。
「荷物や段ボールが乱雑に置かれている」「テーブルやいすがベタベタしている」などの状態も避け、お客様がリラックスして食事を楽しめる環境を作りましょう。
1時間~数時間に1回は店内全体のチェックを行い、きれいな状態に整えられているかを確認すると良いでしょう。
SNSの投稿にも力を入れる
新規顧客を増やして売上を上げることも大切なので、SNSもこまめに投稿しましょう。
SNSの効果をアップしたいなら、以下のようにそれぞれの特徴を理解したうえでSNSを使い分けることが大切です。
・Instagram:写真・動画において見た目の美しさが重視される
・X(旧Twitter):拡散性が高く、投稿のユニーク性が求められる
・TikTok:クオリティの高いショート動画の作成が必要になる
・Facebook:実際にかかわりのあるユーザーとのやり取りがメインとなる
プラットフォームにそぐわない投稿を続けても集客にはつながりにくいので、策略を練ったうえでSNS運用を行いましょう。
レストランの開業を検討している方へ
レストランをオープンし、多くのお客様を笑顔にしたいと考えている方は、今回紹介した内容を参考にしてみてください。
しかし、飲食店の開業が初めてという場合は、数え切れないほどの悩みや心配ごとを抱えてしまうものです。
そんな場合には、飲食店コンサルティング企業「コロンブスのたまご」にご依頼ください。
「コロンブスのたまご」では、3,000以上もの店舗を手掛けてきた実績とノウハウをもとに、皆さんのレストラン開業を心からサポートします。
まずはメールやLINEからお気軽にお問い合わせください。




