住所:東京都杉並区上萩1-18-3 第二亀屋酒販ビル 2F
開業:2017 年10月開業
松本氏は高校生から飲食にずっと携わってこられた飲食人。高校生のアルバイトではすかいらーくグループの藍屋におり、卒業後は料理学校に進学。アルバイトしていた横浜のイタリアンアジオにそのまま就職し、その後銀座本店で働く。その後もフレンチのシェフが務めるイタリアンで7~8年ほど過ごし、横浜でお店も任されるほどになっていた。
飲食店での料理以外に経営サイドの経験も積まれる中で、自分でお店を出したいとの思いに至ったと松本氏は話す。
「40歳を機に、お店を出店したいと思ってました」松本氏はお店を出店するに際し、ソムリエの資格を取得、また独学でフランス語を勉強し、フランスのワイナリーに赴き農家の一員として働くなどトータル的な経験を積み上げた。
松本氏が最後にいたお店が黒毛和牛の専門店だったこともあり、黒毛和牛を扱う店舗を立ち上げるに至った。
「お金の面では苦労しましたね。」松本氏は創業時についてそう話す。お店を開業するにあたり、日本政策金融公庫などからの融資も自己資金の関係で通すことを諦めたため、一時期オープン自体難しくなりかけたことも。しかし諦めずに取り組み続けたことで、地域の金融機関からお話しを頂き、市が行っている助成制度なども利用しオープンに至った。「内装、天井や壁紙に至るまで全部自分達でやったんですよ。」と松本氏。
ステーキモンスターではお客様へ肉ケーキというお祝いメニューがあり、綺麗に飾り付けられたお肉がまるでケーキのようにお祝いされる方に渡される。その肉ケーキをお客様の目の前でスタッフが焼き食べて頂くといったもので、とても人気がある。
「当店の特徴はお客様の利用シーンに記念日利用の需要がとても多いことです」
一年に一回の特別な日を翌年もまたうちでやってくれることはとても嬉しいこと。他にもステーキモンスターでは黒毛和牛を一頭買いをしており、通常ならホテルや高級レストランにしかない希少部位を自店で提供することを可能にしている。
「お客様には牛の旨さ・食べ方について知ってもらいたい」
牛肉はサシが多いから旨いという訳ではない。仮にとても固い牛肉であっても、噛めば味がとても濃くて、脂が甘いものもあることを伝えていきたいと話す松本氏。
卓上には自社で調合された赤ワイン塩があり、松本氏が今まで得てきた経験を、牛肉の美味しさの魅力を伝える形でお客様に提案している。
今後10年は、農業支援やワイン小売り事業、高齢者に向けた外食の味を家庭へ届ける中食事業、そして10店舗の店舗展開という目標を立てている松本氏。最後にこれから開業される方へメッセージを頂いた。
飲食店は開業すると出ていくお金は目算がつきますが、入ってくるお金は分かりません。でも決してマイナスばかりに捉えず、希望をもつこと、またそれを協力してくれる人に相談することが大切です。情報社会ですから、インターネットなどで情報を探せば、協力してくれる人、会社が必ずあります。悩んでいることがあれば伝えることも重要ですね。