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飲食店を開業するに当たって、物件探しをいつから始めるのか?その前にまず、事業収支を考えることから始めます。事業収支を考えることで、支払える月額家賃の上限が算出できます。家賃の上限が分かれば、出店したい場所の周辺の相場からお店の規模が決まります。
但し、当然のことですが、事業収支を考えるには、どのようなお店にするのかを細かく決めないといけません。
それを『お店のコンセプト』と言います。お店の規模や来店してもらいたいお客様の層、主力商品や販売価格などを具体的に細かく紙に書き出して、それを基に収支シミュレーションをしていきます。
お店のコンセプト
物件を探し始めると、「この物件は人通りが多くていいな!」とか、「交差点の角だから目立っていいな!」などと、好立地の物件に目を奪われがちです。
しかし、その物件がいくら良い条件だったとしても、自店のお店のコンセプトや収支と合致していなければ意味がありません。
たくさんある物件情報の中から自店に合った物件を見つけるために、ただやみくもに物件を探すのではなく、自店のお店のコンセプトと収支計画を踏まえて物件探索の条件を設定し、物件探しに臨むことをお奨めします。
ただ、物件はこちらの希望どおりの条件に該当する物件情報がすぐに出てくるとは限りません。
出店したいと思える物件がすぐに見つかる人もいれば、半年以上かかってもなかなか希望どおりの物件に出会わないという人もいます。
物件探しは根気強く、そして物件は水物だと認識しておかなければなりません。
それでは、お店のコンセプトと収支計画から探索条件を設定して物件を探し始める訳ですが、物件探しの際に気を付けるべきことについて解説していきます。
物件の内見に行った際には必ず競合店を調査しましょう。商売は基本的に需要と供給のバランスで成り立ちます。需要に対して供給が足りていない場所であれば成功の可能性が高まります。
例えば、ビジネスパーソンをターゲットにした居酒屋を開業しようと考え、オフィス街のある駅前の物件に目を付けたとします。この時に競合店の状況を全く考えずに、店前の通行量を調査して自店の見込み客であるビジネスパーソンが多く通るから「この物件は良い!」と判断するのは早急です。
周辺に競合店(供給)が多い場合は、お客様(需要)からすれば選択肢が多く、よほどの強みが無い限り、わざわざ自店を選んでくれるという保証はありません。需要がいくら大きくても、供給(競合店の数)がそれ以上に大きい場合は、その立地で勝負したとしても勝てる可能性は低いと言えます。
何より、そういった好立地の場合は資本力のあるチェーン店が林立しており、資本力の乏しい個人店ではとても太刀打ちできないため、初めから勝負は避けるべきです。
反対に、一見需要が無さそうな場所でも周りに競合店(供給)が少ない場所で、ターゲットとなる客層がいれば、その多くを自店のお客様として取り込める可能性があります。物件そのものの特性(賃料、広さ、設備、店前通行量)だけではなく、周辺の状況も見て考えることが重要です。
飲食店は立地商売だと言われており、出店立地によって売上・利益に影響しますので、物件選定は非常に重要です!
コロンブスのたまごでは、これまで全国で3000店舗以上にも及ぶ、ありとあらゆる業種・業態のお店を支援させて頂いた経験とノウハウがあります。
初めて飲食店開業をお考えの方のお店づくりのご要望に沿って、出店立地のアドバイスを提供いたします。出店立地でお困りの際は、お電話またはメールでの無料相談にてお気軽にお問い合わせくださいませ。
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