
「パスタ屋をオープンして人気店にしたい」
「食材にこだわったイタリアンレストランを開業したい」
「飲食店経営に興味がある」
パスタは日本でも人気のある料理なので、そのような夢を持つ方は多く存在します。しかし、「わからないことが多すぎて一歩を踏み出せない」というのが多いです。
そこで今回は、パスタ屋の店舗を開業するために知っておくべき情報をまとめました。
パスタ屋をオープンさせるために必要な資金や手続き、開業の流れ、成功のコツなどを解説していくので、気になる方はぜひご覧ください。
パスタ屋は儲かる?
パスタ屋は、他の業態と比較して儲かりやすいといわれています。
その理由は、パスタの原価率の低さです。
パスタの原材料は小麦粉や水と安価なものが多いため、より利益率の高いメニューを考案できれば、多くの利益を得ることも夢ではありません。
また、パスタは寿司やフランス料理などと比べると調理がしやすく、初心者でも参入しやすいジャンルの一つです。
フランチャイズのパスタ屋を開業するという手もあるので、「儲かりやすい飲食店をオープンしたい」という方にパスタ屋はぴったりだといえます。
パスタ屋の開業に必要な資金・手続き
ここからは、パスタ屋をオープンするために用意しておくべき資金と、必要な手続きについて説明します。
それらの知識が不足していると開業準備がスムーズに進まなくなるので、ぜひチェックしてくださいね。
必要な資金
パスタ屋を開業するためには、500万円~1,000万円(※こちらは一例です。)程度の資金を用意する必要があります。
具体的な内訳は状況や環境によって変動しますが、大まかな内容は以下の通りです。
・物件取得費:敷金、礼金、保障金、仲介手数料などからなる
・店舗の外装工事費:イタリアンレストランらしいデザイン性が必須になる
・店舗の内装工事費:居抜きの場合は費用を削減できる
・調理設備の準備費:コンロ、シンク、冷蔵庫、空調設備などが例に挙げられる
・什器の準備費:食器、レジ台、テーブル、いすなどが例に挙げられる
・運転資金:数か月分の売上を補填する費用が求められる
これらの費用を自分の貯金でカバーすることができればそれが一番ですが、それが難しい方も多いでしょう。
その場合は、金融機関からの融資や飲食店開業の補助金・助成金を活用する方法があります。
資金がなければ開業への第一歩を踏み出すことができないので、まずは資金を確保することが重要です。
必要な許可・手続き
パスタ屋を開業するにあたって、「飲食店営業許可」と「食品衛生責任者」の取得申請を行う必要があります。
【飲食店営業許可】
管轄の保健所から取得する飲食店の開業に欠かせない許可です。
関連書類などを提出することによって許可申請を行い、施設の実地検査を経た結果、無事に飲食店営業許可を取得することができます。
書類の不備などによって再提出が求められることもあるので、時間に余裕をもって準備しましょう。
【食品衛生責任者】
飲食店1店舗につき1名を必ず配置しなければならない資格です。
「栄養士」「調理師」「薬剤師」などの資格を保有している場合は問題ありませんが、そうでない場合は管轄の保健所などで実施している講習会に参加しなければなりません。
現在は講習会をオンラインで実施しているケースも多いので、開業準備で忙しい方はそちらを検討してみてください。
こちらもなるべく早めに準備を始め、余裕を持って動き出すようにしましょう。
その2つの他にも必要な資格や許可があることもあるので、自分が取得すべきものをリストアップしておきましょう。
パスタ屋の開業方法・流れ
ここからは、パスタ屋を開業する際の大まかな流れを説明します。
「事業計画→物件探し→設備・備品の調達→メニュー開発→広告・宣伝」という流れでポイントや注意点を解説します。
事業計画
事業計画を綿密に立てておかなければ、資金の融資もスムーズに進みません。
そのため、早い段階で本人の経歴、メニュー内容、取引先、資金の調達方法などを記載した「事業計画書(創業計画書と呼ぶこともあります)」を作成する必要があります。
データの雛形をもとにして内容を埋めていけば問題ありませんが、初心者が一人で事業計画書を完成させるのは難しいでしょう。
よって、飲食店開業のプロフェッショナルの力を借りながら書類を作成することをおすすめします。
飲食総合コンサルティング企業「コロンブスのたまご」では、事業計画書の作成もサポートしております。
物件探し
パスタ屋には、「ある程度の広さがある物件」が適しています。
ランチの時間帯などは多くのお客様の来店が予想されるので、一定の広さがあり動線を確保しやすい物件を探しましょう。
なお、関連設備や外装・内装が整っているパスタ屋の居抜き物件もおすすめです。
別途大がかりな工事を行う必要がないため、その分開業資金を抑えることができます。
物件が決まったら、外装・内装工事を進めていきましょう。
設備・備品の調達
パスタ屋に必要な設備・備品を調達するには、「1から新しいものを導入する」と「リース品や中古のものを活用する」という2つの方法があります。
すべて新品のものを購入すると費用が膨れ上がるため、後者の方法をおすすめします。
「どうすればコストを削減できるか」という考えをいつも頭に置き、できることを取り入れてみましょう。
メニュー開発
パスタ屋を繁盛店にできるかどうかは、メニュー内容にかかっています。
ここで重要になってくるのは、売上につながりやすい価格設定や提供時間も同時に考えることです。
美味しいパスタを作りたいがために食材や調理方法にこだわりすぎると、価格が高く待ち時間が長いメニューとなってしまい、ターゲットとなるお客様に避けられてしまう可能性があります。
自分の希望だけでなく、お客様の気持ちも考えたメニュー作りを意識しましょう。
広告・宣伝
開業日から多くのお客様に来店していただくためには、広告・宣伝も欠かせません。
近隣のお客様に店舗の存在を認知してもらうことを目的に、人が多く通りかかる時間帯にチラシ配りなどをやってみてはいかがでしょうか。
リピーターを獲得するには「まず店舗に来ていただくこと」が必要なので、広告・宣伝にもしっかりと時間を取りましょう。
パスタ屋を成功させるための3つのコツ
多くのお客様に愛されるパスタ屋を運営するには、以下のような3つのコツを意識する必要があります。
・季節を意識したメニューを考案する
・テイクアウトやデリバリーにも対応させる
・麺にこだわる
季節を意識したメニューを考案する
定期的に来店していただけるリピーターを増やすには、「何度でも足を運びたくなるメニュー作り」が求められます。
そのために肝心なのは、季節に合わせた限定メニューを考案することです。
例えば、春ならアスパラ、そら豆、菜の花などのパスタ、夏ならナス、ズッキーニ、トマトなどのパスタがおすすめです。
店内POPや店外の看板でも積極的に季節限定メニューをPRし、お客様にメニューの存在を知ってもらえるようにしましょう。
テイクアウトやデリバリーにも対応させる
イートインだけでなく、テイクアウトやデリバリーにも対応可能な店舗を目指すことも重要です。
そうすることで、より幅広い客層をターゲットにすることができます。
テイクアウト用の容器購入代やデリバリーサービスの導入費をはじめ、初期費用はかかってしまいますが、来客数増加のことを考えると、なるべく早めに取り組んでおくべき施策の一つです。
麺にこだわる
パスタの命ともいえる麺にこだわることで、他店と差をつけられるでしょう。
もちもちしていて美味しい生パスタ、マカロニをはじめとしたショートパスタ、健康を意識したグルテンフリーパスタなど、パスタにはさまざまな種類があります。
ターゲット層の好みに合わせて麺を選び、より美味しく提供できるようにゆで方や時間などを工夫してみましょう。
パスタ屋の開業を検討されている方へ
パスタ屋は飲食店開業初心者でもチャレンジしやすい業態の一つであり、儲かりやすい飲食店を探している方にも適したジャンルだといえます。
もし開業について疑問点や悩みがある場合は、飲食店コンサルティング企業「コロンブスのたまご」にご相談ください。
この道45年以上という経験と実績をもとに、みなさんの夢の実現を全力でサポートしております。
まずは、メールやLINEで気軽にお問い合わせください。