お好み焼き屋を開業したいと考えていませんか?お好み焼き屋は、成功すれば多くの収益を得られる業種です。原価を抑えたり、顧客に合わせたメニューを提案したりすることで、繁盛店を目指せます。
この記事では、お好み焼き屋を開業する際に必要な費用・資金、資格、設備などについて解説します。経営で失敗しないためのポイントに関しても説明するので、開業準備に不安がある人はぜひご覧ください。
お好み焼き屋は儲かる?
お好み焼き屋は、ほかの飲食店と比べて儲かりやすいです。
なぜなら、以下のような理由があるからです。
・使用する食材が安価である
・ハイレベルなスキルがなくても調理できる
・テイクアウトの需要がある
|使用する食材が安価である
お好み焼きに使用するメイン食材(小麦粉、卵、ソース、野菜など)は、安価で購入できるものばかりです。
高級な肉や魚などは、顧客からの需要がそこまで高くありません。
庶民的な料理だからこそ、食材の原価を抑えられます。
|ハイレベルなスキルがなくても調理できる
基本的な調理スキルがあれば、問題なくお好み焼き屋を経営できます。
寿司やフレンチのように、何年も修行を積む必要がありません。
そのため、人件費も抑えられるでしょう。
経営ノウハウよりも、顧客からの注目を集めるアイデアや発想力が重視されるため、開業そのもののハードルも低いです。
|テイクアウトの需要がある
お好み焼き屋は他業種に比べると、テイクアウトの需要があります。
家族全員分のお好み焼きをテイクアウトしていく顧客は多いため、一定の売上につながるでしょう。
お好み焼き屋を開業するには?
お好み焼き屋を開業する際、いったいどのような準備が必要なのでしょうか。
ここでは、「①資金」「②許可・資格」「③物件・設備」といった3要素から概要を説明します。
①必要な資金
お好み焼き屋を開業するために必要な資金は、約400〜1,500万円ほどです。
(※こちらは一例です。)
この金額は、店舗の規模などによって変わります。
資金の詳しい内訳は、以下のとおりです。
物件取得費用…200万円
内装・外装工事費用…600万円
設備購入費用…200万円
運転資金…200万円
合計 1,200万円
物件取得費用
物件取得費用の相場は、約100〜300万円ほどです。
家賃だけでなく、保証金、礼金、仲介手数料などを支払う必要があります。
家賃相場が高い地域や繁華街に出店する場合は、高額になるでしょう。
ただし居抜き物件を選べば、費用を抑えられます。
内装・外装工事費用
内装・外装工事費用の相場は、500〜800万円ほどです。
お好み焼き屋の人気は、「顧客から支持される店舗デザインかどうか」にかかっています。
飲食店を多く手掛けているデザイナーに依頼し、魅力的な店舗をつくりあげましょう。
設備購入費用
設備購入費用の相場は、100〜300万円ほどです。
お好み焼き屋には必須である鉄板や排気設備は、高品質なものを選びましょう。
とくに鉄板は、その品質によってお好み焼き屋のクオリティが決まると言っても過言ではありません。
運転資金
店舗経営が軌道に乗るまで、最低でも2〜3ヶ月分の運転資金を用意しておきましょう。
相場は、約100〜500万円ほどです。
人件費、家賃、水道光熱費、原材料費、広告宣伝費などの合計金額(1ヶ月あたり)を細かく算出してください。
②許可・資格
お好み焼き屋を開業する際に必要な許可・資格は、「飲食店営業許可」と「食品衛生責任者」です。
飲食店営業許可
飲食店を開業するためには、管轄の保健所から飲食店営業許可を取得しなければなりません。
書類や図面の提出のほかに、担当者による現地調査が必要なので、なるべく早く手続きを終わらせましょう。
店舗の工事が完了する約10日前には、保健所に連絡してください。
なお、店舗の収容人数(従業員含む)が30人以上の場合は、「防火管理者」も取得する必要があります。
延床面積が300平米以上であれば「甲種」、300平米未満の場合は「乙種」に分類されます。
自店舗に適した種類の講習を受けましょう。
食品衛生責任者
飲食店を経営するためには、1店舗あたり1名の食品衛生責任者が必要です。
講習会に参加すれば、基本的にどんな人でも資格を取得できます。
ちなみに、調理師、栄養士、医師、薬剤師などは、別途食品衛生責任者の資格を取得する必要はありません。
③物件・設備
物件を選ぶ際は、お好み焼き屋としてこれまで使用されてきた居抜き物件を選ぶといいでしょう。
排気設備などを新しく導入する手間や費用が省けるからです。
このほかに必要な主な設備は、以下のとおりです。
・お好み焼きテーブル(顧客が自分でお好み焼きを焼く場合)
・皿、ヘラなどの食器類
・ガス式鉄板焼き機、ゆで麺機、シンク(広島風お好み焼きを扱う場合)
・イス、棚など
・レジ端末
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お好み焼き屋の開業で失敗しないためのポイント
お好み焼き屋は、多くの人々が「開業したい!」と考える業種です。
しかし、ていねいに準備をしないと、早期閉店に追い込まれてしまうでしょう。
ここでは、3つの「失敗しないためのポイント」をご紹介します。
・顧客のニーズに合わせたコンセプトを決める
・お好み焼き以外のメニューも提供する
・SNSを駆使して宣伝する
|顧客のニーズに合わせたコンセプトを決める
開業する地域の顧客に合わせて、店舗のコンセプトを決めましょう。
具体例は以下のとおりです。
・ファミリー層が多い地域…
「家族みんなで楽しめるお店」
大人数で来店しやすい店舗デザインを意識する
・オフィスビルが並ぶ地域…
「スピーディーにお好み焼きが食べられる」
顧客が自分でお好み焼きを焼くのではなく、従業員が焼いたお好み焼きを提供する形式を選ぶ
・若い世代が集まるおしゃれな地域…
「明るい雰囲気のお好み焼き屋」
男女ともに足を運びやすいように、インテリアを洗練させる
ニーズにマッチしないコンセプトを選ぶと、集客力は悪くなります。
出店予定の地域をよく調査し、多くの人々から愛される店舗づくりを目指してください。
|お好み焼き以外のメニューも提供する
お好み焼き以外のメニュー(たこ焼き、もんじゃ焼き、焼きそば、鉄板焼、イカ焼きなど)を提供するのも1つの方法です。
同じ顧客が、飽きずに何度も店に足を運んでくれるきっかけになります。
人気が出れば、お好み焼き以外の看板メニューが誕生する可能性もあるでしょう。
複数のメニューを考案しておくことで、失敗のリスクが分散できます。
|SNSを駆使して宣伝する
SNS(Twitter、Instagram、Facebook、TikTokなど)を利用し、店舗の知名度を高めることも必要です。
現代において、顧客はインターネットで店舗の情報を調べてから来店することがほとんど。
複数のSNSを運用しておけば、より多くの顧客に見つかりやすくなります。
SNSの投稿内容は、以下の内容に気をつけましょう。
・毎日同じ内容、同じ構図の写真を投稿しないように気をつける
・他店舗や顧客を中傷しない
・顧客や従業員のプライバシーを守る
上記の内容が守れないと、店舗そのものが炎上してしまう恐れがあります。
ルールを守り、モラルを意識しながら、SNSを運用していきましょう。
お好み焼き屋の開業のご相談は「コロンブスのたまご」へ
お好み焼き屋は、熟練の技術がなくても開業できることもあり、儲かりやすいといわれています。
お好み焼き屋を開業する際は、「資金」「許可・資格」「物件・設備」などに関する基礎知識を身につけましょう。そして、開業する地域にマッチした店舗をつくれば、繁盛店へと成長できるはずです。
もしも開業に不安がある場合は、飲食店コンサルタント「コロンブスのたまご」に相談してみてはいかがでしょうか。
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