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事例コラム

ラーメン屋の開業5つの手順!必要な資金・準備や失敗しないためのポイントも

「ラーメン屋をオープンさせて成功したい!」

そう思っている人や、開業に向けて修行中の人は多いのではないでしょうか。
安定した売上を誇る人気ラーメン店になるためには、まず開業に関する知識が必要です。

この記事では、必要な資金や資格・許可、開業準備の流れなどについて解説します。
読了後は、ラーメン屋の開業準備に関する知識が深まるでしょう。

失敗体験談も紹介していて、実践的な学びにもつながりますので、ぜひチェックしてみてください。

ラーメン屋の開業に必要な資金は?

事業計画書とお金と電卓

ラーメン屋の開業には、約1,000万円〜1,400万円の初期費用が必要です(12〜20坪の場合)。
(※こちらは一例です。)
初期費用は、物件取得費、内装・外装工事費、設備工事費、厨房設備工事費、備品購入費などに使われます。居抜き物件を選んだ場合は、工事費の削減が可能です。

その他、開業後の運転資金も用意しなければなりません。
一般的に、ラーメン屋の1か月あたりの運転資金は、約150万円〜300万円ほどかかります。
経営に余裕を持つために、数か月分の運転資金を準備しておくと安心です。
合計でいくらかかるのか、しっかりと試算しておきましょう。

費用の主な内訳は以下の通りです。

①初期費用
・物件取得費 150万円〜300万円
・内装工事費 500万円〜800万円
・外装工事費 10万円〜100万円
・厨房設備工事費 300万円〜400万円
・備品購入費 10万円〜20万円

②運転資金(1か月あたり)
・賃料 20万円程度
・光熱費 15万円程度
・人件費 60万円程度
・食材費 60万円程度
・広告宣伝費 2万円程度

ラーメン屋は、スープの仕込みのためにガス代が高額になるので、ほかの飲食業と比べて光熱費がかかります。商品の質を落とさないためにも、運転資金を安く見積もるのはおすすめしません。
居抜き物件の選択やDIYの積極的活用を行い、なるべく初期費用を抑えるように意識しましょう。
 

ラーメン屋の開業に必要な資格・許可は?

営業許可証の申請

ラーメン屋の開業には、「食品衛生責任者」と「防火管理者(施設の収容人数が30人以上の場合)」が必要です。加えて、「飲食店営業許可」も取得しましょう。
 

|食品衛生責任者

食品の調理・加工を行う施設の、食品衛生管理を行う資格です。
1施設につき、最低1名の設置が義務付けられています。

受講内容は、約6時間の講習とテストです。
各都道府県が管轄しており、細かな要件は地域によって異なります。

有効期限はないため、なるべく早めに受講しましょう。
ちなみに、調理師や栄養士などの資格保持者は、受講が免除されます。
 

|防火管理者

収容人数が30人を超える施設の防火管理を行う資格です。
この30人には、従業員の人数も含まれます。

施設の延べ面積が300㎡未満の場合は乙種、300㎡以上の場合は甲種と2種類に分けられます。
乙種は1日(約5時間)、甲種は2日(約10時間)の講習を受講しなければなりません。

資格には有効期限があるため、随時更新が必要です。
各都道府県が管轄しているので、不明点は自分の住む地域に確認しましょう。
 

|飲食店営業許可

ラーメン屋を営業するには、保健所から飲食店営業の許可を得なければなりません。
施設の工事着工前に手続きを行い、営業申請を行います。
その後、保健所による施設検査を受け、問題がなければ営業許可証が交付される流れです。

許可証には有効期限があるため、随時更新が必要です。
 

一人で開業準備を行う自信がない方は、開業サポートパックのご利用をおすすめします。

 

ラーメン屋の開業5つの手順・流れ

ラーメン屋の店主とアルバイト

ラーメン屋を開業する場合、いったいどのような流れで準備を進めればいいのでしょうか。
5つの手順に沿って、内容を解説します。
 

|事業計画

まず、ラーメン屋の営業コンセプトや収支計画について説明した事業計画書を作成しましょう。金融機関での資金調達の際、提出が必要になります。

事業計画書には、資金調達の方法や借り入れの状況、収支の予想や売上予測などを記載します。
この際、数値や内容をごまかして記載してはいけません。借金の状況などは、調査したらすぐに嘘がバレるからです。

また、客観性に基づいたデータを使って、現実的な事業計画を立てることも重要です。
希望的観測が入った事業計画書では融資が受けられません。
図表やグラフを用いた、参考資料の作成もおすすめします。独学では難しいと感じたら、専門業者を活用することもひとつのアイデアです。
 

|物件選び

希望条件に合った物件を探し、一般的な住宅と同じような流れで取得します。
その際に客層やコンセプトに合致した物件を選ぶように注意しましょう。
ラーメン屋の物件探しでもっとも重要なのは、立地だからです。

たとえば、サラリーマンをメインターゲットにしたラーメン屋なら、ビジネス街の出店が向いています。
しかし、女性客や家族連れを想定したラーメン屋を同じようにビジネス街でオープンさせても、思ったような売上には結びつかないでしょう。

競合店の存在や、賃料の相場にも気をつけて、策略的に物件を選ぶことが重要です。
 

|店舗設計

ラーメン屋の店舗設計で大切なポイントは、「回転率の重視」です。
座席をできるだけ多めに配置するために、客席間を適度に狭めたレイアウトをおすすめします。
厨房は、ラーメンとサイドメニューの調理を分けて配置しましょう。動線がぶつからないようにするためです。

内装・外装においては、「競合店とかぶらないような独自性」を出しましょう。
近隣のラーメン店を調査し、似た店舗デザインにならないよう配慮します。
複数の施工会社に相見積もりをもらい、予算内に収まるものを選んでください。
 

|メニュー考案

メニュー考案では、「メインターゲットに合ったメニュー」を作りましょう。

女性客…健康志向、低カロリー、野菜多めのメニュー
サラリーマン…回転効率が良いメニュー
家族連れ…子ども用メニューの充実

上記のように、ターゲットによって最適なメニューは変わるものです。
ターゲットを絞らずにメニュー数ばかり増やしてしまうと、食材の廃棄率も高まります。
利益率をアップさせるためにも、客層を意識したメニューを考案しましょう。
 

|広告宣伝

開業準備がある程度完了したら、オープンに向けて広告宣伝を行います。
ネットやSNSでの広告も重要ですが、ラーメン店の場合は看板やチラシの活用も重要です。
物件が取得できたら、「○月○日 ○○(店名)オープン予定」と、告知看板を立てましょう。
オープン日が近づいたら、クーポン券をつけたチラシを歩行者に配るのもおすすめです。

ラーメン店のお客さんは、「その地域に居住・通勤している人」が目立ちます。
看板やチラシといったダイレクトな宣伝を日常的に受けることで、店名が記憶に残りやすくなるでしょう。これが、来店数増加につながります。
食べログやぐるなびなどのオンライン宣伝と並行して、看板やチラシの活用も進めましょう。
 

ラーメン屋の開業で失敗しないためのポイント

ラーメンの注文を取る従業員

ラーメン屋は人気が高い店舗ジャンルですがその分、失敗する人も大勢います。
経営者として成功するために気をつけるべきポイントを2つ紹介します。
 

|従業員を定着させる

安定したオペレーションや回転率のためには、人手の確保は必須です。
せっかく雇用した従業員がすぐにやめてしまうと、求人募集のためにまた広告費がかかってしまいます。

ハラスメント行為は避け、適切な給与を支払ってください。
従業員が安心して働ける職場づくりを心がけましょう。
 

|体調に気をつける

当たり前のことだと思うかもしれませんが、体調管理は非常に重要です。
ラーメン屋をオープンさせてから、体調を崩してしまう経営者は少なくありません。

特にラーメン屋の業務内容は、腰を酷使しがちです。
慢性的な腰痛やヘルニアになるケースが多く、湯切りのしすぎで腱鞘炎になる人も目立ちます。
長くラーメン屋の営業を続けるためには、自分の体を大切にしましょう。

 
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ラーメン屋の開業に関する失敗談

ラーメン屋の失敗のイメージ

最後に、ラーメン屋開業で失敗してしまった方々の体験談をご紹介します。
 

失敗例体験談① 味にこだわりすぎ

Aさんは、高級食材にこだわった絶品ラーメンを提供していました。最低価格でも1,300円を超えており、近隣の競合店に比べるとかなり価格帯が高めだったといいます。
オープン当初は物珍しさでお客さんも来店していたそうですが、オープン3か月目で一気に売上が低下しました。あっという間に赤字になってしまい、廃業に追い込まれたそうです。

味や素材にこだわりすぎて単価が高くなると、お客さんは安い競合店に流れてしまいます。過度なこだわりは控え、ときには柔軟に路線変更することも大事です。
 

失敗例体験談② 他店に埋もれてしまった

Bさんは、昔ながらのシンプルな味が売りのラーメン屋を開業しました。しかし、近隣の競合店が、似たような系統のラーメンを売りにしていることにあとから気づいたそうです。
結果的に、Bさんのお店は閑古鳥が鳴きました。それから何度かメニューの改良を進めましたが、いまいち客足は伸びず、閉店したそうです。

似た系統のラーメン屋が近隣で営業していると、他店に埋もれてしまいます。オープン前によく競合店の調査を行い、ニーズが空いている分野を攻めるよう工夫しましょう。
 

ラーメン屋を開業するなら

ラーメン屋を開業したい人は、「メインターゲットを絞ること」が重要です。
物件選びからメニュー考案まで、客層に合った内容を意識することが、リピーター増加につながります。
手順に沿って開業準備を進めながら、メインターゲットに寄り添うことを忘れないようにしましょう。

ラーメン屋開業に関してもっと詳しい情報を知りたい人は、「コロンブスのたまご」がおすすめです。
アイデアの構想からオープンまで、充実した独立開業サポートを受けられます。
立地に関するアドバイスや、事業計画書作成の支援も可能です。
開業で失敗しないための飲食店開業セミナーも開催しているので、気になる人はぜひ参加してみてください。

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