事例コラム

住宅街の飲食店で集客するのは難しい？

まず、住宅街の飲食店で多くのお客さんを集める難易度について解説します。

 

｜駅前や繁華街よりは難しい

住宅街に出店した飲食店は、駅前や繁華街に比べると集客の難易度は高いでしょう。
その理由は、以下のとおりです。

・人通りそのものが少ない
・グループ客の集客需要がない
・通りすがりの来店が見込めない

駅前・繁華街と住宅街では、立地ゆえにお客さんの性質が異なります。
つまり、住宅街の集客では一般的な集客ノウハウが使えないということです。
住宅街ならではの集客方法を理解し、工夫を重ねなければなりません。

 

｜集客方法を選べば成功はもちろん可能

住宅街での集客はたしかに難易度が高いですが、適切な方法を選べば成功することは可能です。
実際に、「数席しか座席がない小さな寿司屋」や「マンションの1室で営業しているイタリアン」など、住宅街に出店した地域密着型飲食店は多数の成功事例があります。
「住宅街は集客が見込めない」のではなく、「アイデア次第で個性的な人気店に成長できる」ということです。

 

｜住宅街の飲食店には多くのメリットがある

住宅街で飲食店を営業すると、以下のようなメリットがあります。

・リピーターが定着しやすい…一度地元住人に認められれば、安定した集客が見込める
・地元を代表する人気店になれる…地域貢献活動やメディア露出などが期待できる
・競合店が少ない、あるいは存在しない…他店とお客さんを奪い合う必要がない
・テイクアウト、デリバリーの需要がある…自宅の近くに飲食店があれば、おいしい状態を保てるため
・賃料をはじめとした初期費用・ランニングコストが抑えられる…繁盛店に成長した場合多くの儲けが得られる

住宅街だからこそ感じられるメリットは数多くあります。
だからこそ、「住宅街に適した集客方法」を知る必要があるのです。

 

住宅街の飲食店で集客する方法5選

次に、住宅街の飲食店におすすめの集客方法を5つ取り上げます。
できるものから実行していき、なるべく複数の方法を併用してみましょう。

 

｜MEO対策（ローカルSEO対策）

MEOとは、「Map Engine Optimization」の略称です。ローカルSEO対策とも呼ばれます。
簡単にいうと、Google Map上で店舗情報が表示されやすくするための対策を指します。
今、多くのお客さんはお店探しをする際にGoogle Mapを利用しますよね。
「新宿　居酒屋」「渋谷　カフェ」のように、地名＋営業形態でキーワード検索すると、その土地にあるおすすめ店舗が表示されます。
このときに、より高い順位に自分の店舗が表示されるようにするのがMEO対策です。
また、Google検索で「韓国料理」と検索した場合、地名を入れなくても現在地近くの韓国料理店が検索結果に表示されます。
一般的なSEOよりも、MEOのほうが上位に表示されることが多いため、多くのユーザーの目にとまります。

Google Mapでは、お客さんが知りたい店舗情報（営業時間、定休日、口コミ、料理写真、メニューなど）が詰まっています。
「このあたりに飲食店はあるかな」と検索したユーザーを集客させるために、MEO対策は必須です。

具体的な方法は、以下のとおりです。

1.Googleビジネスプロフィールの登録を行う
2.店舗のオーナー登録を行う
3.店舗情報を細かい部分まで記載する（グルメサイトやSNSに投稿しているものと情報を一致させる）
4.口コミが書き込まれたら、返事をする
5.投稿機能を使って最新情報を投稿する

高い順位で店舗情報を表示させるには、とにかくマメに情報を更新させなければなりません。
「登録したらそれで終わり」ではなく、毎日のように対策を行うことが集客につながります。
Web上に存在する店舗の情報を最新のものに更新したり、リスティング広告を活用したりすることが、具体的な例です。
もしMEO対策に関する知識に自信がない場合は、専門業者に依頼する方法もあります。

 

SNS

SNSは、住宅街の飲食店にとって生命線といっていいでしょう。
なぜなら、写真や画像を通して店舗の魅力をわかりやすくアピールできるからです。
住宅街の飲食店はローカル性が強いため、「このお店なら、毎日通いたい」「店主やほかのお客さんと親密な関係を築きたい」というお客さんの願望を叶えてくれる性質があります。
SNSで店舗のアピールポイントを投稿しておけば、「このお店の常連になりたい」と思ったお客さんが来店してくれるでしょう。

おすすめのSNSは、Instagram、Twitter、Facebook、LINE、TikTokなどです。
おしゃれで洗練された店舗スタイルならInstagram、拡散性やユニークさでバズらせたいならTwitter、
お客さんの年齢層が高めならFacebook…と、店舗の特徴に合わせてSNSを選択することが求められます。

投稿内容は、以下のポイントを意識しましょう。

・おいしそうな写真、動画を撮影する
・適切なハッシュタグをつける
・自分の店舗に興味がありそうなユーザーを検索し、いいねやフォローをする
・炎上しないように気をつける
・なるべく毎日更新する
・コメントには迅速に返信する

このほかにも、SNSフォローキャンペーンもおすすめです。
SNSをフォローしてくれたお客さんに特別なプレゼントや値引きを行うことで、リピーターを獲得しやすくします。

 

｜チラシ

住宅街の飲食店だからこそ、アナログなチラシ集客も実施してみてください。
「近所にこんなお店ができたんだ」と周辺住民に周知させる効果があります。
チラシ制作では、「ひと目見ただけで内容が把握できるわかりやすい画面構成」を心がけましょう。
渡されたチラシを、すみずみまでじっくりと読み込む人はほぼいません。
軽く目を通しただけで重要事項が頭に入るような、シンプルなデザインが重要です。

これに加えて、チラシにクーポンをつけるのもいいでしょう。
「クーポンがついています」と声をかけながらチラシを配ると、手に取ってもらいやすくなります。
なお、自分で制作するよりも、業者に依頼したほうが効果的です。
複数の業者に見積もりを取り、最もコストパフォーマンスがよい業者に依頼してください。

 

｜グルメサイト

これは住宅街以外の飲食店でも同じことですが、グルメサイトの活用も大切です。
ぐるなび、食べログ、Retty、ホットペッパーグルメ、ヒトサラ、一休.comレストランなど、その種類はさまざま。
多くのお客さんがグルメサイトを使って店舗を検索するので、活用しない手はありません。
サイトごとにプランや料金が異なるため、いくつかの候補のなかから比較検討しましょう。

 

住宅街の飲食店でNGな集客方法

住宅街の飲食店におすすめの集客方法はいくつかありますが、間違った方法を実施すると逆効果です。
マネしてはいけない、NG例をご紹介します。

 

｜SNSで同じ内容の投稿ばかりする

SNSで同じ写真を使いまわして投稿するのはやめましょう。
できる限り毎日投稿したほうが効果的ですが、それは毎日異なる投稿をした場合の話です。
毎日似たような内容が投稿されると、フォローを外してしまうお客さんもいるかもしれません。
もし投稿のネタがなければ、投稿回数を減らすのもひとつの手です。「量より質」を意識しましょう。

 

｜ターゲットを意識していないチラシ配り

チラシは、店舗コンセプトに適したターゲットに配りましょう。
たとえば、女性をメインターゲットにしたおしゃれな飲食店のチラシを、老人の男性に配るのはあまり意味がありません。
より高い効果を狙うには、メインの客層である若い女性を中心に配布したほうがいいでしょう。
やみくもに配るのではなく、「自分の店舗に興味を持ってくれそうな人は誰か」とよく考えてください。

 

｜口コミで不適切な返答をする

Googleマップなどの口コミに返答する際は、ユーザーとの適切な距離感を心がけることが重要です。
たとえ常連さんが口コミを書いてくれたとしても、友達相手のような馴れ合いの返答は避けてください。
それを見たほかのお客さんが、来店しにくさを感じてしまいます。
もちろん、悪い口コミを書いた人に向かって、けんか腰になるのはもってのほかです。
どんな口コミに対しても、「貴重なご意見をくれた大切なお客さん」として、ていねいな対応を意識しましょう。

もし今の集客方法に限界を感じているなら、「飲食店再生サポートパック」のご利用をおすすめします。

 

住宅街の飲食店で集客するなら

住宅街の飲食店が集客で成功するには、MEO対策といったものから、チラリ配りのようなアナログなものまで、さまざまな方法があります。
今回ご紹介したもののなかから、取り入れられそうなものを積極的に試してみてください。
地道な対策が、未来の繁盛店をつくっていきます。

もしも自分1人の力では不安なら、飲食店コンサルタントのサポートを借りてみるのはいかがでしょうか。
45年の歴史を持つ「コロンブスのたまご」なら、集客についてお悩みの方を全力で支援いたします。
これまでに指導してきた店舗は3000店舗以上。
あなたの店舗を、もっと多くのお客さんに愛される繁盛店に成長させます。
現状を打破したい方は、電話やメールで気軽にお問い合わせください。