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事例コラム

蕎麦屋の開業方法!必要な資金や成功のための3つの秘訣

蕎麦屋を開業したいと考えていませんか? 蕎麦屋の開業は、会社をリタイアした人や蕎麦打ちが趣味の人にとって、大きな夢でもあります。しかし、しっかりと下準備や事前調査を行わなければ、早期閉店という結末を迎えかねません。この記事では、蕎麦屋開業に関する基本的な情報をお届けします。開業に必要な資金、資格、具体的な手続き内容、開業の流れなどに加えて、すぐにマネできる成功の秘訣や、知っておきたい失敗例などにも触れていきます。繁盛している蕎麦屋をオープンさせたいなら、ぜひチェックしてください。

蕎麦屋の開業に必要な資金

蕎麦屋の店員

いったい、蕎麦屋の開業にはどれくらいの資金が必要になるのでしょうか。

 

|約1,000万円が目安

もちろん店舗の規模感や立地条件によって金額は変わりますが、だいたい1,000万円程度が目安となってくるでしょう。敷地面積が大きめの店舗をオープンする場合は、約2,000万円ほど用意しておいたほうが安心できるかもしれません。準備しなければならない設備が少ないほかの飲食店ジャンルだと、500万円以下の金額で開業できる場合もあります。しかし、蕎麦屋の場合は、数百万円レベルでの開業は難しいでしょう。(※こちらは一例です。)

 

|物件取得費や工事費などがかかる

開業資金の内訳は、以下のとおりです。融資や近親者からの援助を受けながら、貯金や退職金を使って開業する人が目立ちます。

●物件取得費…家賃や保証金から構成されます。できる限り費用を抑えたい場合は、居抜き物件を検討してみましょう。
●工事費…内装・外装ともに、好みの店舗デザインを実現させるための工事を行います。水道やガスなどの工事も必要です。DIYでまかなえる部分は、自分自身で作業することもできます。
●設備費、備品購入費…店舗運営に必要な設備や、テーブル・椅子などの備品を購入するための費用です。従業員のユニフォームや、食器なども含まれます。

上記で紹介した開業費用に加えて、毎月発生するランニングコストの準備もしておく必要があります。開業の時点で、最低約3ヶ月分のランニングコストを用意しておくといいでしょう。ランニングコストとは、食材費、光熱費、従業員の人件費、広告宣伝費、消耗品購入費などが例に挙げられます。

 

蕎麦屋の開業に必要な資格・手続き

蕎麦屋の店員

次に、蕎麦屋の開業に際して必要な資格や手続きについてご紹介します。

 

|食品衛生責任者

飲食店1店舗につき1人、食品衛生責任者の資格保有者が必要です。1日間の講習を受けることで、基本的に誰でも取得できます。栄養士、調理師などの資格を持っている人は、別途講習を受ける必要はありません。

 

|防火管理者

1店舗あたりの収容人数が30名以上(従業員含む)の店舗は、防火管理者の資格も取得しなければなりません。延床面積が300平米以上であれば「甲種」、300平米未満の場合は「乙種」を選択します。甲種は2日、乙種は1日で講習が終わる予定です。

 

|飲食店営業許可申請

管轄の保健所に対して、飲食店の営業許可も取得しましょう。担当者が店舗を訪れ、実際に実施検査を行うため、早めに手続きを終わらせることをおすすめします。

 

蕎麦屋の開業方法・流れ

ここからは、蕎麦屋を実際に開業する方法や具体的な流れについて解説します。

 

① コンセプト設定

まずは、開業したい蕎麦屋のコンセプトを決定します。立地条件やメインとする客層を最初に決定し、それに合ったテーマやメニュー内容のイメージを明確にしましょう。ビジネス街に出店する場合はサラリーマン向け、住宅街を選ぶ場合はファミリー層をターゲットにしていきます。

 

② 物件探し

立地や客層含むコンセプトが明確化したら、次は物件を決めましょう。物件探しの際は、綿密な立地調査が必要です。以下のような内容をしっかり確認してください。

・客層として見込んでいるターゲット層が来店してくれそうか(時間帯別・曜日別で調査する)
・自動車での来店は可能かどうか(郊外店の場合)
・周辺に競合店は営業していないか(同業種だけでなく、コンビニやスーパーも含む)

不動産会社やインターネット検索で探すのもいいですが、実際にエリアを歩いて物件を見つけてみるのもいいでしょう。意外な穴場スポットが見つかるかもしれません。

 

③ 外装・内装工事

外装・内装工事を行う場合は、飲食店工事の実績がある業者を選びましょう。どんなにデザイン性が高い設計を得意とする業者でも、飲食店特有の設計ポイントを理解していないと困るからです。そのうえで、動線を意識した、実務的な設計を意識してください。必ず複数の業者に見積もりをとり、最も問題がなさそうな業者に依頼しましょう。また、デザインと施工をほかの業者に依頼するか、一括で依頼するかどうかも決めなければなりません。

 

④ 設備・備品の調達

工事が完了したら、店内に設置する設備や備品を揃えていきます。費用をカットしたい場合は、リース契約(期間中のみ該当機器を借りる契約)、レンタル、中古製品の購入といった選択肢もおすすめです。

 

⑤ メニュー開発

最初に決定したコンセプトに合致するようなメニューを開発しましょう。ここで注意すべきポイントは、「幅広い層に対応したメニューばかりを作らないこと」です。性別、年齢層、家族構成などを絞らずにメニューを決めてしまうと、結局どのお客さんにもヒットしないメニューができあがってしまいます。

 

⑥ 広告宣伝

蕎麦屋をオープンさせる際は、広告宣伝にも力を入れてください。新聞やフリーペーパーでの広告、SNS、チラシ配りなど、宣伝方法はさまざま。自分の店に適した方法を選び、開店時からたくさんのお客さんが来店してくれる準備を整えましょう。なお、開業後も適度に宣伝を実施し続けてください。

 

蕎麦屋を開業して成功させる3つの秘訣

蕎麦屋の店内

次に、蕎麦屋の開業を成功させるための秘訣を3つご紹介します。このようなコツを覚えておくだけで、開業の失敗を防げるでしょう。

 

|製麺を自動化する

製麺機を購入して、製麺作業を自動化しましょう。なぜなら、製麺作業にかかる労力や時間と売上は比例しにくいからです。手打ちそばを重要コンセプトに据えるなら話は別ですが、そうでない場合はそこまでお客さんは手打ちの有無を重要視しません。製麺機を使えば、1日の来店客数に合わせて、柔軟に麺の量を調節できます。

 

|セットメニューを増やす

蕎麦単品だけでなく、ごはんもののセットメニューを増やすのもひとつのアイデアです。寿司、天丼、カレーなどのメニューをセットにすると、コスパを重視する層からも支持が得られるでしょう。季節限定メニューを作ってリピーターを増やしたり、お酒を提供して客単価を上げたりする方法もおすすめです。

 

|フランチャイズを利用する

詳しいコンセプトなどを決める手間が面倒に感じる人は、フランチャイズ契約を結ぶ方法はいかがでしょうか。しっかりしたマニュアルが用意されているため、初心者でも低リスクで開業できるでしょう。初期費用をカットできるところもポイントです。

フランチャイズでの蕎麦屋開業を考えている方はこちらもご覧ください。

コロンブスのたまごのフランチャイズ化支援

 

蕎麦屋の経営でよくある失敗例

ここでは、蕎麦屋の経営においてよく失敗しがちな例をご紹介します。他人の失敗から学び、自分の開業に生かしましょう。

 

|製麺作業を甘んじていた

製麺作業を甘く見ていると、商品の品質が思っていたようなクオリティに届かなくなります。その日の天気に合わせて製麺方法を工夫するなど、とても繊細な気遣いが必要になるからです。最初は物珍しさでお客さんが来店してくれていたとしても、味が落ちたことに気づくと、客足は減少するでしょう。

 

|コンセプト設定があいまい

最初に決定したコンセプトがあいまいだと、オープン後のメニュー改良や、広告宣伝方法の選び方で壁にぶち当たってしまいます。ターゲットやペルソナの設定を、開業時点でしっかりと行いましょう。

 

|体力が追いつかない

毎日営業を重ねていくうちに、体力が限界を迎えて閉業してしまう場合も少なくありません。蕎麦打ちは、とにかく体力勝負だからです。とくに、生地を伸ばす製麺作業は力仕事の代表格。趣味程度の人数ならおいしい蕎麦を打てる人でも、毎日何十人分もの蕎麦を提供するとなると一気に味のレベルが落ちます。

 

|人手が足りない

飲食店における最大の困難が、人手不足です。オープン当初はアルバイト・パートさんが充実していたとしても、何らかの事情で辞めてしまうと、次の従業員を確保するのは大変難しくなります。接客や配膳まで店主が行うようになると、体調悪化からの休業や閉業につながりかねません。

 

|単純にスキルが足りなかった

蕎麦を作る技術が足りなかったというシンプルな理由も、蕎麦屋開業失敗の代表的な一例です。蕎麦は、料理人の技術力がダイレクトに反映される料理。味付けやトッピングなどで味をごまかせないため、まずい蕎麦はすぐお客さんが離れていきます。趣味レベルのまま開業するのではなく、蕎麦屋で修行して確実な技術を身につけてから行動するのもおすすめです。

 

蕎麦屋の開業を検討されている方へ

蕎麦屋は、繊細でシンプルな料理だからこそ、一度固定ファンが付くと繁盛店になりやすい営業形態でもあります。軽い気持ちで開業すると失敗する確率が高いのもまた事実ですが、しっかりと準備を行えば、失敗のリスクは減らせるでしょう。今回ご紹介した内容を頭に入れたうえで、適切な手順を踏んで開業の準備を進めてくださいね。

もしも一人で蕎麦屋を開業することに不安を感じているなら、専門家の力を借りてみるのはいかがでしょうか。飲食店コンサルタント「コロンブスのたまご」なら、飲食店開業におけるどんな悩みごとも解決いたします。45年間という圧倒的な経験と歴史があるからこそ、あなたの夢を全力でサポートできます。まずは、お気軽にお問い合わせください。

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