「うどん屋を開業するには、いったいどうすればいいんだろう?」
「独立して飲食店を始めたいけど、失敗はしたくない!」
そう考えている人は、ぜひこちらの記事をお読みください。
行列ができるうどん屋をオープンして成功したいなら、まずは情報を集めることが大切です。
この記事では、うどん屋開業に必要な準備や基本的な計画の立て方などについて解説します。
開業にかかる費用の総額についても触れていきます。
外装・内装工事、設備・備品調達、営業に必要な許可、物件や立地の探し方……。
まず何から始めればいいのかわからない人も、読了後は開業に求められる条件が理解できるでしょう。
うどん屋の開業に必要な資金
うどん屋を開業する際は、総額で「1,000万円~1,800万円」ほどかかると考えておきましょう。
(※こちらは一例です。)
費用の内訳は以下のとおりです。
・店舗取得費用(家賃、敷金、礼金、仲介手数料含む)…100万円~300万円
・内装工事、外装工事…300万円~1,000万円
・設備、備品購入費用…100万円~500万円
・宣伝広告費…10万円~30万円
・運転資金(人件費、材料費、光熱費、広告宣伝費、消耗品購入費など。3か月~半年分が目安)…500万円~700万円
もし製麺機を購入する場合は、上記の値段よりも総額が上がります。
目指すクオリティと予算を照らし合わせ、余裕を持った経営ができるような資金計画を立てましょう。
うどん屋の開業に必要な資格・手続き
うどん屋を開業する場合は、以下の資格を取得・手続きを完了させなければなりません。
・食品衛生責任者(資格)
飲食店を営業する場合は、食品衛生責任者の資格保有者が1店舗あたり1人必要です。
栄養士や調理師の資格を取得している人は、別途資格を取得しなくても問題ありません。
・防火管理者(資格)
1店舗あたりの収容人数(従業員含む)が30名以上の店舗は、防火管理者の資格も求められます。
延床面積が300平米以上なら「甲種」、300平米未満の場合は「乙種」を取得します。
・飲食店営業許可申請(手続き)
飲食店を開業させるには、管轄の保健所に飲食店営業許可申請をおこなう必要があります。
実地検査も実施されるため、早めに手続きをを完了させましょう。
うどん屋の開業までの流れ
ここからは、うどん屋を開業するまでの一連の流れを解説します。
事業計画
まずは、うどん屋の事業計画を立てましょう。
事業計画書には、資金計画、店舗コンセプト、メニュー内容、備品内容などを記載します。
とくに店舗コンセプトは、メニューやマーケティングを決める重要な要素です。
現在のトレンドや、出店を希望しているエリアの客層から判断し、適切なものを考えましょう。
ここで制作した事業計画書の内容によって、資金調達に成功できるかどうかが決まります。
もし1人で事業計画を立てる自信がない場合は、飲食コンサルタントをはじめとした専門家に依頼するのも1つの方法です。
飲食店開業を目指している方は、セミナーへの参加もおすすめします。
『90分でわかる飲食店開業で失敗しないためのイロハ』はこちら
物件探し
次に、店舗コンセプトに適した物件を探します。
店舗の売り上げは選んだ立地によって大きく変わるため、複数のエリアや物件を比較しながらじっくりと選びましょう。
スピード感が命のビジネスワーカー向けうどん屋を勧業したいなら、ビジネス街が最適です。
これに対して、メニューのバラエティ性やおしゃれな雰囲気を重視した若者向けのうどん屋を開業するなら、
ファッションビルや商業施設の近隣がベターです。
自分の足でさまざまなエリアを調査し、イメージに合った物件を探すといいでしょう。
外装・内装工事
物件が決まったら、続いて外装・内装工事に進みましょう。
うどん屋はほかの業態と比べてスピーディーな提供が求められます。
そのため、調理→提供の動線を確保することが必要です。
スムーズな営業を実現させながら、店舗コンセプトに合ったデザインを選びましょう。
なお、飲食店の工事について豊富な実績がある業者に依頼することも大切です。
複数の業者に合見積もりをとり、もっともリーズナブルな業者を選んでください。
対応できる部分は、自分でDIYをおこなう選択肢もあります。
設備・備品調達
次は、店舗で使用する設備や備品を調達します。
準備するべきリストは、以下のとおりです。
・茹で釜(業務用)
・冷蔵庫、冷凍庫
・炊飯ジャー
・ガスコンロ
・フライヤー
・製氷機
・洗浄設備
・(製麺機)
・カトラリー類
・いす、テーブル
・ユニフォーム
・おしぼり
・決済用機器
うどん屋は、ほかの飲食店と比べると多くの厨房設備が必要です。
中古品やリース品をうまく活用するなどして、値段をできる限り抑えられるように工夫しましょう。
メニュー開発
メニュー開発は、飲食店を開業するうえでとても重要なステップです。
お客様を集客できるかどうかは、メニューの内容によって左右されるからです。
店舗コンセプトや、事前に決めた客層のターゲットとマッチするようなメニューを考案してください。
なお、メニューを考える際は、食材の仕入れ先も一緒に確保しましょう。
オープン間際になって焦らないようにするため、メニュー開発は物件探しや設備・備品調達と並行して行うことをおすすめします。
広告・宣伝
開業準備が整ってきたら、お客様に足を運んでもらうために広告宣伝をおこないます。
チラシ配りやポスティングといった従来の広告に加えて、
SNS(Instagram、旧Twitter・X、TikTok、Facebookなど)をうまく活用するといいでしょう。
そのほかに、プレスリリース配信、グルメサイトや地図アプリへの掲載も進めてください。
適宜業者の力を借りながら、できる宣伝は開業日までにすべてやり切りましょう。
うどん屋の開業で失敗しないための3つのポイント
この段落では、うどん屋を開業する際に失敗しないためのポイントを3つ解説します。
飲食店経営で失敗したくないなら、これらのポイントに気をつけましょう。
居抜き物件を選ぶ
1つ目のポイントは、居抜き物件を選ぶことです。
うどん屋経営に必要な設備がほぼすべてそろった状態で開業できるので、初期費用を大幅に削減可能です。
「絶対に自分がこだわり抜いた店舗デザインにしたい!」といった希望がないなら、居抜き物件の選択をおすすめします。
余裕を持った人員を確保する
2つ目のポイントは、アルバイトスタッフを多めに確保することです。
飲食店の多くは、人員が確保できないことを理由に閉店してしまいます。
どれだけたくさんのお客様に来店していただいても、オーダーをさばききれなければクレームが発生してしまうでしょう。
そして、結果的にリピーターの減少につながります。
完璧なオペレーションを実現するためには、人員に余裕を持たせることが大切です。
コンセプトを明確にする
3つ目のポイントは、店舗のコンセプトを明確化させることです。
なぜなら、コンセプトがしっかりしている飲食店には固定ファンがつきやすいからです。
客層のターゲットを絞らずに、あいまいなマーケティングを続けていても、リピーターは増えません。
「おいしいうどんを作っていれば集客できる」と思わずに、計算された店舗づくりを行うことが重要です。
うどん屋の開業を検討されている方へ
うどんはシンプルな料理だからこそ、各店舗の個性やマーケティングがあらわれやすい店舗業態です。
今回ご紹介した「居抜き物件を選ぶこと」「余裕を持った人員を確保すること」
「コンセプトを明確にすること」などを大切にして、繁盛店を目指しましょう。
もし自分の力だけで独立開業する自信がないなら、飲食コンサルタント「コロンブスのたまご」に依頼してみるのはいかがでしょうか?
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