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まずは業種と業態の区別について知りましょう。業種とは、例えば居酒屋、イタリアンレストラン、ラーメン店など、メイン料理でお店を分類する方法です。
一方で業態とは、単に料理だけでなく、具体的に「どのようなお客様に対して、どうアピールするのか」、その売り方のことを指します。
飲食店の業態を決める上で、明確にする必要があるもの。
「何を、誰に、いつ、どこで、どのように、いくらで売るのか」。
「何を」は商品、「誰に」はターゲットとなる客層、「いつ」は営業時間、「どこで」は出店立地、「どのように」は商品の提供方法やサービスのスタイル、「いくらで」は価格設定です。「どんなお客様がどういう風に利用して楽しんでもらうお店なのか」、そのストーリーを考えることを「お店のコンセプト設定」と言います。
飲食店を開業しようと考えた時に、「居酒屋をオープンしたい」とか、「カフェをやりたい」というように業種だけを決める方がほとんどですが、どのような客層をターゲットにして、売り物の商品が何か、価格はいくらくらいにするか、などを決めずに開業準備に取り掛かってしまう方もいらっしゃいます。
ただ単に業種を決めただけでは開業準備は上手く進みませんし、オープンした後にお客様から支持を受けることも無く、集客で上手く行かず、経営が安定するはずもありません。
開業準備においては、お店のコンセプトを設定してから具体的なお店づくりのイメージを明確にしてから進めて行くことになります。
このコンセプトがお店づくり、そして開店後の経営の羅針盤にもなり、誤った方向に進んでしまうのを防いでくれます。これがお店のコンセプトを作る時のポイントです。
【要注意!!】
ここで一つ落とし穴があります!先ほどの法則に従って項目を埋めていけば、お店のコンセプトはできてしまいますが、それだと他店と代わり映えのしないお店になってしまうということです。
よく「個性」とか「差別化」が大事と言われますが、ここでは商圏に合ったお店づくりとともに、個性を磨いて他店との差別化を図り、自店のお客様が求めるお店=お客様にとって必要なお店にすることがコンセプト設定の上での前提条件だと言うことです。
そして、飲食ビジネスで成功するには、店舗力=ビジネスモデルが重要であって、ビジネスで成功する70%を占めることをきちんと認識しなければなりません。
いわゆるビジネスモデルが悪いとどんなに努力をしたとしても、成功するのは難しいと言えます。そのためには、お店のコンセプトを設定する際に業態力の要素を取り入れなければなりません。『業態力』とは、お客様に自店を選んでもらう理由、来店してもらう理由、お店に通ってもらう理由を明確にすること、つまりお店の売り・魅力が何かをお店のコンセプトを通して表現できなければなりません。
コロンブスのたまごでは、これまで全国で3000店舗以上にも及ぶ、ありとあらゆる業種・業態のお店を支援させて頂いた経験とノウハウがあります。
それとともに、時代を読んで、時代に合った、時代を見越したビジネスモデルをプラスすることが私たちにはできます。コンセプト設定は非常に重要な項目ですので、お一人で悩まずに、お電話またはメールでの無料相談にてお気軽にご相談くださいませ。
飲食店営業に関する詳しい情報が気になった方は、飲食店開業セミナーへのご参加もおすすめします。