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飲食店経営においての経営指標について、ここでは一つの目安としてお伝えします。
まず、「初期条件」を売上高に対して20%以内に抑えることです。初期条件とは開業時に決定する費用のことを指します。主な項目は、賃料、減価償却費、金利、リース料などです。考え方は固定費のため、これらを売上対比で抑えることで損益分岐点を下げる効果をもたらします。
次に、飲食店の経費項目で一番大きい費用が材料費(F)と人件費(L)です。アルファベットの頭文字から「FLコスト」と呼びます。飲食店の場合、この2つの数値を総和で考えます。FLコストは売上高に対して60%以内に抑えないと利益はほとんど残らないと言えるでしょう。
そして、初期条件とFLコストを除いたその他の費用を「諸経費」と呼びます。水道光熱費や広告宣伝費、販売促進費、消耗品費などがそれに当たります。この諸経費は売上高に対して14%以内に抑えるのが目安だと言われています。
このようにして利益は売上高に対して、およそ1~6%が残ると言われています。
ただ、大変興味深いのが、同じ立地で同じ業種のお店でも経営者が違えば残る利益率も変わるということです。それは、これらの経営数値がコントロール指標だからということです。いわゆる、経営者の取り組み方と、いかにコントロールして自ら設定した目標数値に到達させるか?つまり、飲食店経営は経営者の手腕によって影響されることが大きく、頭脳をフル活用した経営者が儲かり成功するビジネスなのです。そのためには、飲食店経営の正しいノウハウと正しい情報を知っているかが、その後の経営でどれだけ儲かるかに関わるため、非常に重要です!
コロンブスのたまごでは、これから飲食店“経営者”を目指す方のために、『90分でわかる飲食店開業で失敗しないためのイロハ』勉強会を開催しております。さらに、飲食店経営の実学を勉強するための講座を開講し、その習得を推奨しております。講座で習得したことは日々の経営をしていく中で活き続けますので、自分自身への教育投資を真剣に考えてください。