視認性が大切
ロードサイドに飲食店を出店する際は視認性が最も大切な要素となります。車で通りすぎる方が、遠くから何のお店があるかを発見できなければお客様にはなりません。
1.車を運転しながらその物件をお客様の立場で見てみましょう
看板を出す位置、建物を建てる、あるいは建っている位置がわかり視認性に関して理解できるはずです。一番重要なのは自分がお客様の立場で車を運転していて入りやすい、発見しやすいということが大切です。
2.交差点と物件の関係
物件と交差点の関係は、角地よりも交差点の2軒ぐらい先がお勧めです。交差点の角地は2方向からお客様がとれると思われがちですが、渋滞した時に出入りしにくく、交差点では人間の心理として車の流れが全体的に早くなり、気づいた時には通過していると いうことがあるからです。 これに対して、交差点の先にある物件は車の流れも若干遅くなることや交差点で止まった際も、お店を認識しやすいという利点があります。
3.物件の位置
建物の有無にかかわらず、建物の建っている位置が重要です。道路に面して建物が奥まった位置(駐車場が手前)に建っていて見えない物件は、視認性が悪いため、看板の強化がポイントになります。大型の看板でお客様に発見してもらわなければなりません。 よくファミリーレストランで見かける大型の看板は200万円ぐらいかかります。
次に物件が道路を背にして左側に建っている場合は、駐車場の入り口がわかりづらくなり、さらに、建物が左隣の建物で見えないということが考えられます。この場合も同じく、看板の強化が不可欠です。
最後に建物が道路を背にして右側に建っている物件(特に道路に近くなればなるほど良い)は、建物自体は看板になるため、看板にお金があまりかからず視認性も高い物件です。
4.街路樹をしっかりと見よ
物件を見る時期によって見落としがちなのが、街路樹です。物件を見たのが冬の場合、木は枯れていて物件の視認性は高いと思ってしまう方がいますが、実際、夏になると葉が生い茂り、看板が見えなくなってしまうというケースが多くなるからです。木は成長するものですから甘く見ていてはいけません。看板を立てる時にはこの木の高さを良く考えましょう。
また、歩道が広い場所もありますが、この場合も建物の位置だけでなく、ドライバーからの視認性は落ちるという事を考え、看板を強化する必要があります。
5.中央分離帯の位置を確認
中央分離帯がある道路に面している物件は、前面道路を走っている車しか入れませんが、あるレストランのように、中央分離帯があり、店を超えた時点で、その中央分離帯が切れていて、Uターンしやすくなっている場所は、道路の上下線ともお客様を引き込む事 が出来る良い物件と言えます。
6.道路のカーブをチェックし、視認性の高い立地を探そう
店舗が道路の右側にあり、左カーブを曲がったところの物件は避けましょう。視認性が悪く、駐車場に入りにくいというのが理由です。これに対して、右側に物件があり左カーブに面していたり、曲がったところに物件があると、ドライバーの正面にお店が見え、視認性がかなり高くなるため、良い物件と言われています。