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飲食店先輩経営者からのメッセージ

炭火家 おだづもっこ(フリースペースAGALINE )

コの字型カウンターで皆で一緒に会話を楽しみながら「夢」を話しましょう!
オーナー:小原木和輝氏1986年生 宮城県出身
住所:東京都杉並区高円寺北1-3-2ロングヒル 高円寺ビル1F
開業:2013年8月開業

店名となっている「おだづもっこ」はお調子者という宮城の方言だそう。また併設フリースペースのAGALINEは北宮城の言葉で「上がらいん!」から来ている。お調子者なオーナーの小原木氏がお客様に向かって店に上がっていきなよ!とそんな声が今にも聞こえてきそうな温かさや賑やかさが感じられるお店が「おだづもっこ」です。
 
 小原木氏は現在31歳でお店はこの夏で5周年を迎える。元々は英語教師を目指していた小原木氏。短大を卒業されてからは、イギリスに留学され、その後東京で暮らされた。最初の経営をしたのは、東京でやっていたリサイクル業の仕事を地元気仙沼で独立してやることだった。
「昔から何か独立したい。という思いは強かったですね。ただ昔はお金の事ばかり考えていました。」と小原木氏。
しかし独立わずか5日後に東日本大震災に直面。仲間や取引予定としてた方達のおよそ8割の方が津波で家を流されるなど本当に深刻な被災を経験。当然自身も営業どころでは無く、その後半年は地元気仙沼でボランティア活動をすることになった。

ボランティア活動を通して、自分の仕事を休んでまで全国からボランティアに来ている多くの人たちに出会ったという小原木氏。ある時友人に誘われていった沖縄にある自給自足村で出会った人たちに共感し、小原木氏自身そこでボランティアとして働いた。その後地元に帰り気仙沼復興ボランティアもされた。
その時気仙沼での復興ボランティアに参加されていた方には多くの飲食店経営者がいたそうで、ある時小原木氏がその先輩経営者に「俺も復興の為に気仙沼の食材を使って居酒屋をやりたいと思う。」と相談した。その時の先輩の返事が小原木氏に飲食店を始めることを決意させた。先輩の返事は「やりたいって相談に来るなら、やってから相談に来い。」というものだった。

「オープン前日に提供予定の料理の一部が自分には作れないことに気付いたんです」と小原木氏。

今まで出し巻き玉子を作ったことが無かった小原木氏は、オープン当時メニューにある出し巻き玉子を作る為、注文を受けてフライパンを振るも、どうしてもスクランブルエッグにしかならないことに気付く。結局その時は40分かけたあげくスクランブルエッグをお客様に提供することになった。
「5年間で当然スキルアップはしています。料理は皆そうだと思いますけど、答えはないんです。今も、そしてこれからも常に追求していきますよ。」
その時のお客様は今でも来て下さるそう。結果として成長を見守るのもお客様にとっての楽しみになったということだった。

「コの字のカウンターがある店作りにこだわりました。」

コの字のカウンターというのは、隣同士別々に来たお客様がたまたま隣になったことで仲良くなれたり、向かい合って座ったお客様がお互いの表情を見る。自然と会話が弾み、お客様が「夢」や「目標」を語れる場所であり続けたい。と思っています。

最後にこれから開業される方に一言メッセージを頂いた。

「社会ほど甘いものはない!」
これは単純に社会を甘く考えるという意味ではもちろんない。
本当に一生懸命やっていれば、それを見た友や周りが必ず応援してくれる。
絶対に誰か協力してくれる。
だからこそガムシャラにやること!
そして楽しむこと!
それがとても大切な事なんだと小原木氏からエールを頂きました。

 

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