住所:東京都杉並区西荻北3-19-12 西商ビル2F
開業:2013年10月
広告会社の営業マン時代から大阪で牛串を食べていた。その時代から牛串という文化を東京にも持ってきたいと思っていた。子供が生まれ、子供を連れて行けるお店がファミレスなどに限られるようになり、小さな子供でも入れる居酒屋を作りたかったと話す小林氏。
中学時代からの知り合いが品川食肉卸市場にいることもあり、牛串を東京で始めた。
珍しいこと、新しいことを広めていくことが必要だと小林氏は話す。今は大阪の牛串文化を荻窪だけではなく、中央線一帯に広め、ゆくゆくは東京一円にひろめていきたい。
「西荻に出店したのは住んでることもあったが、他に牛串を出しているお店が無いかなど調べたよ。西荻だけじゃなく、中央沿線は全て調べた。中々いい物件に巡り合えず、2階になった。構想期間は5年以上だね、動き始めてからは半年で、物件を見つけてからは2か月でOPENしたかな。」
新しい発想は必要だね。と小林氏は話す。年2回春と秋にメニューを変えているそうだが一番は独創性を重要視しているとのこと。それが伝わるのがじげんのメニューだ。看板の牛串はもとより、じげん鍋や肉屋のポテサラ、希少な純レバーやホルモンの入った餃子など独創性がありつつ、日本人になじみがあるメニューが並ぶ。鍋はじげんにきたらぜひ食べたい一品だが、内容は牛バラとそれ以外に牛の内蔵も入った甘辛鍋で、見た目にもとてもインパクトがある。野菜や内臓を牛バラで包み込んだ山型のタワー鍋はインスタ映えにうってつけで、多くのお客様に支持されている。「初物はテレビや雑誌も取り上げる。だけど見た目や発想だけではダメ。味が当然旨くないと。」
新しさだけではお店として続かないことを厳しく指摘する小林氏。
オーナーとしてスタッフの意見をいつも取り入れている。「スタッフから上がってくる情報が自分を成長させてくれる」「発想をもらう。実際うちの肉屋のポテトサラダはローストビーフが上にでかでかと乗っかっている。これはスタッフからもらった意見だ。」
牛串を広めるのと同時に、時間限定の290円飲み放題など、お客様に安く、旨く飲んでもらう為の提案をじげんは発信している。
他にも家族客向けには、お子様用のぬりえがあったりと、また来てもらうリピーター作りを大切にしているのだ。
今後はチェーン店では個室はもとより、テレビなどまで置かれる時代だ。個人店は同じ戦いではチェーン店に敵わない。他に無いもの、新しいものを見つけること、それでいて美味しいものが重要。美味しくなければ、お客様はすぐに離れてしまうからね。