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事例コラム

飲食店の開業資金はどれくらい必要?目安金額や調達手段など

コロナウィルス感染症の拡大も落ち着きをみせ、この時期に飲食店の開業を検討する人は多いと思います。
そこで今回は、飲食店の開業資金について取り上げます。
従来から飲食店の開業資金の目安として、大雑把に最低1000万は用意しないといけないという常識のようなものがありましたが、現在のように業種が多様化している中、一言で指し示すのは、難しいものがあります。
今回はこのガイドラインとなる1000万円の内容と、そこから自分のお店に当てはめて予測できるように掘り下げてみたいと思います。

飲食店の開業資金の相場

ほかの業種と比べてみると比較的、開業資金が高くつくと言われている飲食店ですが、厨房機器が高額であることと、火を使う業種ということからエアコンの馬力を上げることが多く、空調設備に費用がかかり、開業資金がかさんでいく傾向にあります。
また、飲食店の開業資金の場合、そのお店の業態と出店場所によってかなり大きく金額が変わってくることを念頭におかなければいけません。
まず、飲食店の業態ですが、もっとも安く済ますことができるのは、たこ焼きや今川焼きなどの2坪程度の面積で開業ができるお店です。
その反対に、焼肉屋やしゃぶしゃぶ屋など、ある程度の規模を持ち、さらにお客様の各席に排気設備とガスコンロ設備が必要なお店は、桁が変わってしまうほどの開業資金が必要となります。

たこ焼き屋の開業資金 150万円  2坪
焼肉屋の開業資金   3000万円 20坪

実際、一番大きい差が出る業態として、このぐらいの開きが出てきます。
 

飲食店の開業資金の内訳

開業届と電卓とペン

それでは、実際の飲食店の開業資金を具体的に物件の条件を仮定して、内訳を見ていきましょう。 よく言われる「最低1000万はないといけない。」という、この数字1000万円の根拠は、以下のようになります。

★物件の概要は、10坪で駅から徒歩7分、客席数が18席程度で、路面店であるとします。
  

|物件取得費

当然のことながら出店する場所によって、家賃の坪単価が違いますので、出店する物件が決まっている場合は実際の金額を開業資金として考えてください。
まだ決まっていない方は、その出店希望地の周りの家賃が1坪あたりいくらなのかを確認の上、計上してください。

例)
家賃が25万円
保証金 6ヶ月 1,500,000円
仲介手数料 1ヶ月 250,000円
礼金 1ヶ月   250,000円
保証協会手数料  250,000円✖️50% 125,000円
合計 2,125,000円
 

|店舗設備費

業態にもよりますが、厨房機器は飲食店の開業資金の多くを占めるものです。
特に食器洗浄機を導入するか否かは割とポイントになり、それによって内装工事の資金にも影響が出てきます。

厨房機器を中心とした店舗設備は、大まかに以下のようになります。
★居酒屋を例として取り上げています。

冷蔵庫4枚扉 1台 400,000円
台下冷蔵庫  2台 500,000円
ガスコンロ3口 90,000円
フライヤー   80,000円
焼き物用グリラー 60,000円
洗い物用 2層シンク 60,000円
お酒用ショーケース  250,000円
作業台2台  30,000円
ドリンク用シンク 25,000円
冷凍ストッカー 30,000円
レジ回り 150,000円
製氷機 90,000円
炊飯器・保温器 60,000円
スープウォーマー 25,000円
テーブル 120,000円
椅子   500,000円
音響設備 50,000円
調理器具 200,000円
その他 備品 300,000円
小計 3,020,000円
 

|内装・外装費用

内外装費用に関しても、店舗環境によって大きく変わりますが、スケルトン状態、お店の正面の壁と出入り口はあることを前提とし、エアコンとトイレが残置物、もしくはすでに設置してあることを条件としています。

また、スケルトン状態からの施工なのか、残置物が多いのか、居抜きでも必要のないものが多い物件なのか、この辺りの状況で、大幅に金額が変わりますので、注意が必要です。
特にこの部分の把握は、物件契約前の短期間で行わなければいけないのも盲点となります。

電気工事 150,000円
水道工事 100,000円
ガス工事 200,000円
木工事 600,000円
タイル左官工事 150,000円
吸気排気設備工事 350,000円
建具工事 150,000円
塗装工事 80,000円
防水工事 100,000円
外装工事 500,000円
(この工事は店舗環境によって、大幅に変わります。)
店頭装飾150,000円
看板工事200,000円
小計 2,730,000円
  

|運転資金

10坪程度の事業規模の場合、毎月30万円の赤字が半年間続いても持ち堪えられるように最低限の200万円を運転資金として持っておくべきです。
小計 2,000,000円
ここまでの合計金額は、9,875,000円となります。
 

|そのほか諸費用

保健所の認可申請や店舗総合保険など雑費を忘れずに計上してください。

ここまでの合計を出すと
おおよそ1000万円となります。
 

飲食店の開業資金を抑えるには?

飲食店内装工事の打ち合わせ

飲食店の開業資金の内訳は以上のようになりますが、あくまでも理想の形で内装を進め、新品の機器や備品を使った場合であり、これを大幅に抑える方法は数多くあります。
  

|保証金・礼金の交渉

これまでは貸店舗の場合、ほとんどが最初の賃貸条件を交渉することは難しかったのですが、コロナショック以降、貸す側である建物のオーナーさんも飲食業界の今後の厳しさを考えており、家賃交渉に応じてくれたり、保証金を下げる、もしくは礼金や償却率を下げたりといったことを検討してくれることがあります。

ある程度、立地のいい物件は、空きテナント情報として表に出ると申込者が殺到し、奪い合いといった状況になることもありましたが、現在はそのような状況ではありませんので、確実に最低一度は交渉するべきです。
 

|内装費用のすり合わせ

内装費用に関しては、正直なところ工事の見積もりをもらったところで、これから開業する方も、高いのか安いのかわからないというのが正直なところでしょう。
これは無理もありません。一生に何度もお店を作る人は本当に限られています。
本当はそんなに金額がいく工事ではないにも関わらず、かなり多めの金額で見積もりを出している業者も中にはいますので、必ず、2社以上から見積もりを取るようにしましょう。

また、内装と外装の工事は、どのような素材を使うかで金額が大きく変わります。
代官山のカフェのようなレベルの作り込んだ内装と下町の焼き鳥屋の内装とでは金額が倍以上違ってきます。

自分の理想をどこまで妥協するかという話にもなりますが、素材選びは内装業者に任せるのではなく、自身で金額を確認しながら決めていくことで、最低限の内装費用にすることがベストです。
 

|中古品を探してみる

厨房機器やテーブル、椅子などの什器類は必ず中古品の価格を確認しましょう。
コロナショック以降、大規模な店舗やチェーン店の閉店は数多くあり、厨房機器やテーブル、調理器具、食器に至るまでここ数十年で最も中古の品数が多い時期です。
サイズやキャパが自分のお店に合うか否かという問題があるので、今までは運が良ければ中古を使用できるぐらいの感覚でしたが、現在は、かなりの高確率で自分のお店にあった機器や備品を見つけることができます。
ヤフーオークションやメルカリなどのオンラインショップを始め、テンポスや無限堂といった大手のリサイクルショップも必ずチェックして、開業資金を少しでも抑えましょう。
 

|無駄使いを減らす

飲食店の開業の際にもっとも多い無駄遣いとしてあげられるのは、備品や食器の数を見誤り多く買ってしまうことです。
開業の際は、気持ちが大きくなっており、当初の予想来客数を多めに読んでしまったことから、お茶碗は20個でよかったのに40個買ってしまい3年間倉庫に眠っているといったお店は少なくありません。
足りなければ買い足せばいいので、最初は必要最低限の個数にし、少しでも費用を抑え運転資金に回しましょう。
 

飲食店の開業資金の調達手段

融資のイメージのイラスト

ここまでで実際に必要な開業資金が大まかにわかってきたと思いますので、どうやってその開業資金を集めるかという点に触れようと思います。
 

|自己資金

当然のことながら、この自己資金が一円でも多いことが望ましいです。
飲食店の開業に向けて、何年前から貯金を始めて、節約をコツコツとやってきたかどうかは、残りの金額を融資してもらう際にも金融機関や友人たちの評価の対象となります。
計画的に貯蓄してきたかを通帳の入出金を確認し、それを考慮に入れることもありますので、できる限り自己資金を用意することが大きな信用となります。
 

|親族・知人からの融資

自己資金では開業資金が足りない場合、一番最初に相談するのは、家族か友人・知人だと思います。
この相談をする際は、身内であり、親しい間柄であることは一切忘れて相談に臨むことが必要です。
事業計画書を用意し、どんなお店を作るかという話はもちろんのこと、どうやって返済していくか、その根拠はなんなのか?完全に説明できることが最低条件です。
また、どんなに信頼関係があったとしても、必ず借用書は作成し、お互いに一通ずつ持っておくべきです。
 

|金融機関からの融資

自己資金・家族や知人からの融資でも開業資金が足りなかった場合、金融機関からの借り入れを視野に入れることになります。
しかし、家族や知人にお金を貸す余力があるのに一銭も借り入れることができない状況ではかなり信用がないと考えられます。
この点は、金融機関においても評価対象となることがあります。
そして、もっとも借りやすい金融機関として挙げられるのが日本政策金融公庫になります。
さらにコロナショック以降、特別な利率の融資や優遇措置があるので、これまでより融資を受けやすい状態でもあります。
まずは、窓口相談を予約して、出向いてみることです。
 

飲食店の開業時の補助金・助成金について

補助金のイメージ

飲食店の開業資金をサポートする補助金や助成金は、思ったより数多くあります。
特に創業時やシニア、女性起業家に関しては優遇される傾向にありますし、地方自治体や地域の雇用を支えるような事業と感染症対策となる低接触の性質を持った事業、コロナが原因で業態を変更して飲食業にチャレンジするケースは、これまで以上のサポートがあります。
この情報は、以前にコラムで取り上げていますので、ぜひ参考になさってください。

>>「飲食店開業は助成金でできる?」
 

飲食店の開業を検討している方へ

飲食店開業コンサルティング

夢のある飲食店の開業で一番現実的な話である開業資金の確保。ある意味もっともワクワクしない話でもあります。しかし、夢をもって構想するお店のプランと現実の資金管理の両方が優秀でない限り、繁盛店になることはありません。

事業をスタートする前にしっかり計画を練りましょう。
【コロンブスのたまご】は業界でも数少ない飲食専門のコンサルティング会社です。飲食ビジネスに特化したキメの細かい支援が可能です。飲食店の開業支援、売上アップ、黒字化支援、新業態パッケージ開発支援、FC本部立ち上げ支援など、飲食店に関することならどんなことでもサポートさせていただきます。ぜひご相談下さい。

 

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